結婚式やお葬式など、人生における節目の行事を行う日取りとして
日本人が昔から気にかける事の多い「六曜」。
古くは14世紀から日本にある考え方と言われていて
縁起が良いという意味あいの「大安吉日」のフレーズは、色々な所で目にしますよね。
大安の日は、宝くじ売り場で大きいのぼりが立っているのを
見かける事も多いと思います。
引越しも人生の中で大きな行事の1つ。
やはり縁起が良いとされる「大安」の日だけが良くて
他の日はイマイチなのでしょうか。
結論から言うと、そんな事はありません。
六曜には「大安・仏滅・友引・先負・先勝・赤口」の六種類があります。
例えばこの中の「先負(せんぷ)」。
負ける、という字がついているので仏滅の次に避けられる事が多いイメージですが
この言葉の指す意味は「先んずれば負ける(略して先負)」。
平静な気持ちでいるのが良い日という事で、避けた方がいいのは急用やギャンブル。
前々から予定している引越しには該当しませんし
そもそも先負は、最初は小吉や周吉と呼ばれる吉日だったんですよ。
それが「負」の字に引きずられて今のイメージになったとの事です。
そして皆が避ける「仏滅」も
解釈のひとつとして「物が滅びて新たに始まる」というものがあります。
リフレッシュして心機一転、元の家であった事は全部忘れたい!という引越しには
敢えて仏滅を選ぶという選択肢もあるかもしれません。
「大安」だけにこだわらず
六曜の意味を知り、ご自身にしっくり来る日を選んでみてくださいね。